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YAMAHAは復活したのか

昨シーズン、マーベリック・ヴィニャーレスのオーストラリアでの1勝のみで終わったMonster Energy Yamaha MotoGP。YAMAHAファンにとってはまさに苦汁の一年だったが、新シーズンを迎えて果たして復活を遂げるのだろうか。

2019年の開幕戦カタールは恒例のイブニングレース。前日に行われた予選は強風との戦いだったが、ここでヴィニャーレスがポールポジションを獲得。しかしバレンティーノ・ロッシは14番手と低迷し、明暗が分かれすぎて状態がまったく判断がつかない。そして決勝レースでは、ヴィニャーレスがスタートでウイリーしてしまい後退。代わってロッシがレース中盤以降で猛烈なプッシュを見せるとポジションを挽回。結果は5位ながら、トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾに0.6秒差に迫まるものだった。

予選結果がどうであれ、決勝レースでロッシが凄まじいパフォーマンスを発揮するのは見慣れたシーンでもあるのだが、今回の好走は、最後まで諦めずにデータ分析してマシン調整したチームクルーの快挙だったようだ。

また、YAMAHAのサテライトチームで新チームのPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamだが、ファビオ・クアルタラロが予選5番手でいきなりセカンドローを獲得。フランコ・モルビデリは7番手でサードローと好調なスタートとなった。

決勝レースのスタートでクアルタラロはエンジンストールのためにピットレーンからのスタートとなったが、最後尾からの追い上げながら16位にまでポジションを挽回してゴール。そしてリアタイヤにソフトコンパウンドをチョイスしたモルビデリはレース後半で無理ができない状態になったが、11位で5ポイントを獲得。サテライトチームが活躍するという構図は昨年までと同様のようだ。

カタールではロッシとヴィニャーレスが予選と決勝で明暗を分けてしまい、その状態を推し量ることができなかったが、第2戦アルゼンチンでYAMAHAの復活が明確になった。

予選ではヴィニャーレスが2番手でロッシは4番手。ヴィニャーレスは金曜日からのセットアップでマシンが進化したと語り、ロッシは走り出しからマシンのフィーリングの良さを口にした。さらにモルビデリが6番手で、クアルタラロが7番手となったのだ。

予選2番手のヴィニャーレスは、スタートでまたしても後退。一方のロッシは1周目をマルク・マルケスに続く2番手で終了。しかし、トップスピードに勝るDucatiのアンドレア・ドヴィツィオーゾがロッシの前に出る。

レース序盤にしてマルケスが首位独走体制を築き、注目は2番手争いに移る。そしてフランコ・モルビデリが師匠でもあるロッシをパスするシーンもあったが、レースが進むにつれてロッシとドヴィツィオーゾの2人が2位争いを展開。そして迎えた最終ラップの第7コーナーでロッシがドヴィツィオーゾをパス。ロッシはそのまま2位のチェッカーを受けた。対して最終ラップでモルビデリがヴィニャーレスと接触して両者転倒リタイアという、YAMAHAにとっては悪夢のシーンもあった。

ロッシが表彰台に立つのは昨年7月の第9戦ドイツ以来で、最高峰クラスでの通算197度目の表彰台はまさにレジェンドライダーたる由縁でもある。そして何より、ロッシにここいちばんでの攻めのスタイルが戻ってきたということは、マシンの戦闘力が高まっている証拠でもある。ただし、YAMAHAにとって手放しで喜べないのが優勝したマルケスとの9.8秒というタイム差で、今後もマシン調整にハードワークが続くことは間違いない。

次戦アメリカズは2013年の初開催以来マルケスしか優勝していないことから、ここでロッシやヴィニャーレスがマルケスを負かすことがあれば、シーズンの流れは大きく変わっていくはずだ。

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