【#090 テルル・MotoUPレーシング】がポールポジションから転倒のアクシデントを乗り越えトップに進出!
NST-CBRの【#080 テルル・MotoUPレーシング】が11時間耐久を制す!
2日目を迎えた2017 もてぎオープン11時間耐久ロードレース。8月27日(日)は朝方こそ日差しがあったものの再スタートを迎えるころには雲が空を覆う。前日より気温も湿度も低く、ライダーやスタッフにとっては、過ごしやすくなっていた。
予定通り8時15分にインターベーション終了し、車両解除になるとマシンセットの変更やタイヤ、ブレーキパッドの交換、修復などがあるチームはピット前で作業を開始。前日のコチラフラッグを受けた順位でグリッドに並び、8時30分よりセーフティーカーランがスタートしレースは再開。3周のセーフティーカーラン後に、グリーンシグナルが点灯し、レースは本格的に再開となる。
前日、トップにつけていた【#090 テルル・MotoUPレーシング】は、早々にピットイン。かわってチームメイトの【#080 テルル・MotoUPレーシング】がトップに立つものの、ハイペースで追い上げて来た【#11 BLUE EYES & DREAM柏】がトップに浮上する。その後、再スタートから1時間半、レース全体では6時間が経過したころには、燃費走行しつつもハイペースでロングランを敢行した【#5 Team KYOEI & STRIKER Racing】の中澤寿寛選手がトップに浮上。同じくロングランを行っていた【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】もポジションを上げてくる。【#080 テルル・MotoUPレーシング】と【#15 WIN-RF】もトップと同一周回で続いていた。
お昼を過ぎると雲間から日が差し込み、気温が上昇。路面温度も上がって行く。レースも残り3時間を切ると、この時点で8時間以上走り続けていることになり“もて耐”では、未知の領域に突入。マシントラブルや転倒もあったが、セーフティーカーが入ることはなくレースは進行して行く。【#5 Team KYOEI & STRIKER Racing】は、トラブルが発生し順位を落としていたが、逆にNST-Ninjaのトップを走る【#31 31Spec & G!trax】がポジションを上げてくる。
レース終盤になると【#080 テルル・MotoUPレーシング】がリードを広げ【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】が追い上げる展開となる。どちらのチームもガソリンに余裕はないと言っていたが、【#080 テルル・MotoUPレーシング】は予定通りピット作業を行ったのに対し、【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】は、予定より1回多く給油しなければならず、ここで勝敗が分かれる結果となる。さらに【#090 テルル・MotoUPレーシング】が最後のスティントでハイペースで追い上げ【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】をかわして2番手に浮上する。
トップを走る【#080 テルル・MotoUPレーシング】は、安定したライディングを見せ262周を走り切り、そのままチェッカー。もて耐”史上初となった11時間耐久を制した。「6人登録できるのに4人だけ。そのうち国際ライセンスのライダーが2人だったので、国内ライセンスの2人が頑張りました。中村もいいペースで走ってくれましたし、中臺、渡部、吉野、それぞれ頑張りましたが、やはりノントラブルだったことが一番ですね」と菅原監督。
2位には【#090 テルル・MotoUPレーシング】が入り【テルル・MotoUPレーシング】が1-2フィニッシュを決めた。3連覇を狙った【#1 YSSレーシング・ブルドッカータゴス】は悔しい3位となった。2位、3位は、261周を記録。4位は【#15 WIN-RF】、5位は【#31 31Spec & G!trax】と260周で続いた。
スピードでは、今年登場したHonda CBR250RRが圧倒的だったが、ガソリン給油時のピット滞在時間の差は大きく、単気筒のHonda CBR250Rが11時間耐久を制する結果となった。20回目の“もて耐”も速いだけでは勝てないという、もてぎ4大耐久の醍醐味とも言えるレースとなった。
天候も、土曜日の公式予選では、雨がパラついたものの、レースがスタートしてからは、安定した路面コンディションとなり、多くのエントラントの皆さんに“もて耐”を楽しんでもらえたと思います。来年も皆さんに、より楽しんでもらえる“もて耐”を目指します。ぜひ21回目の“もて耐”でもお会いしましょう。